フェンシング競技の成り立ち
フェンシングは、中世の騎士たちによる剣技に源があります。
今日、戦場で使われることはありませんが、剣が騎士の名誉の象徴であることから、ヨーロッパ上流階級で受け継がれてきました。
19世紀末、ヨーロッパ各地で盛んに競技として行われるようなり、1913年に国際フェンシング連盟(FIE:Federation Internationale d’Escrime)がパリに設立。スポーツとしての近代フェンシングが確立された歴史があります。
フェンシング競技の種目
- フルーレ
- 柔軟な四角いブレード(剣針)の軽い剣を用いた「攻撃権」を尊重する種目です。剣を持って向かい合った両選手のうち、先に腕を伸ばし剣先を相手に向けた方に「攻撃権」が生じます。突きだけが得点となります。
- エペ
- 長くてまっすぐな比較的重い剣を用います。全身すべてが有効面で、先に突いた方にポイントが入ります。
- サーブル
- フルーレとエペが「突き」だけ有効であることに対し、サーブルには「斬り(カット)」と「突き」があります。フルーレと同じく「攻撃権」がありますが、「斬り」の技が加わる分、よりダイナミックです。
※フルーレ、エペ、サーブルという言葉はフランス語からきています。英語では、フルーレは「Foil」、エペは「Epee」、サーブルは「Sabre」となります。
東京オリンピックで競われる種目
2020年東京オリンピックで競われるフェンシング競技の種目は以下の通りです
- フルーレ個人(男子/女子)
- エペ個人(男子/女子)
- サーブル個人(男子/女子)
- フルーレ団体(男子/女子)
- エペ団体(男子/女子)
- サーブル団体(男子/女子)
フェンシング競技の日本国内ランキング
公益社団法人 日本フェンシング協会
「公益社団法人日本フェンシング協会」は日本におけるフェンシング競技を統括する公益団体です。略称はFJE。
十種競技の元日本王者である武井壮氏が2021年6月19日、日本フェンシング協会の新会長に就任しています。
日本フェンシング協会は、2013年度に国内ランキング制度の導入しています。
全日本選手権(個人戦)大会をはじめ、国内のフェンシング競技会ごとに配分されたポイント数によりランキングが決定します。
ランキング順位は、日本フェンシング協会の公式サイトの「国内ランキング」コーナーに掲載されています。
フェンシング競技の世界ランキング
国際フェンシング連盟
国際フェンシング連盟(フランス語: Fédération Internationale d’Escrime 略称:FIE)は、フェンシングの国際競技連盟です。
1913年11月にフランスのパリで結成され、現在はスイスのローザンヌに本部があります。
国際フェンシング連盟の公式サイトの「Athletes & Rankings」(アスリート&ランキング)コーナーで、フルーレ、エペ、サーブルの男子・女子の世界ランキングを見ることができる他、国ごとの各競技者のランキングを検索することもできます。