柔道の世界ランキング
IJF世界ランキング
IJFランキングは、国際柔道連盟(International Judo Federation、略称IJF)が2009年1月から導入している柔道の世界ランキングです。
国際柔道連盟は、1951年に創立された柔道を統括する国際競技連盟。本部はスイスのローザンヌにあり、会長はーストリア人のマリウス・ビゼール氏。名誉会長はロシア大統領のウラジーミル・プーチンでしたが、ロシアのウクライナ侵攻を受け、名誉会長職を停止しています。
IJF世界ランキング制度は、他のメジャースポーツに倣い、ポイント制を導入することで競技者同士の実力を客観的に明確に評価することを狙ったものです。
IJFランキングは、オリンピック、世界選手権、ワールドマスターズ(世界ランキング上位36名のみに出場資格が与えられる大会)、グランドスラム(フランス、アゼルバイジャン、ロシア、UAE、ドイツ、日本で行われる6大会)、グランプリ、大陸選手権及びコンチネンタルオープンなど、代表的な柔道の国際大会の成績をもとにランキングを決定しています。
具体的には、上記の各国際大会を格付けし上で、各選手の活躍に応じてポイントが与えられます。国際大会の格付け(ランク)によって、ポイントは異なります。
階級
- 男子
- 100kg超級、100kg級、90kg級、81kg級、73kg級、66kg級、60kg級
- 女子
- 78kg超級、78kg級、70kg級、63kg級、57kg級、52kg級、48kg級
なお、2014年からはジュニア(15歳以上21歳未満)、及びカデ(15歳以上18歳未満)でも世界ランキングが導入されています。
最新のIJF世界ランキングは、IJF国際柔道連盟の公式サイト内にある「World ranking」コーナーで更新されています。
日本国内の柔道ランキング
全柔連の日本ランキング
全日本柔道連盟は2014年から、IJF(国際柔道連盟)による世界ランキングとは別に日本独自のランキングを制定しています。
公益財団法人全日本柔道連盟(All Japan Judo Federation、略称:全柔連)は、日本国内における柔道競技を統括する国内競技連盟です。
全柔連の日本ランキングは、講道館杯、全日本選抜体重別選手権、全日本選手権の国内主要3大会をはじめ、オリンピック、世界選手権、ワールドマスターズなどの海外大会での各種ポイントを2年間集計。
直近の1年間は100%、その前年は50%を有効ポイントとして加算します。国際大会は点数の良い上位3大会が加算対象となります。
なお、このランキングは、強化委員会の柔道代表選手選考の参考資料として活用されるものの、これのみで代表選手が決定されることはない、としています。