ワールドラグビーランキング 男子
2021年10月18日付け。
順位 | 前回順位 | チーム名 | ポイント数 |
---|---|---|---|
1 | 1 | 南アフリカ | 91.13 |
2 | 2 | ニュージーランド | 90.97 |
3 | 3 | オーストラリア | 86.99 |
4 | 4 | イングランド | 85.44 |
2 | 2 | ニュージーランド | 90.97 |
5 | 5 | アイルランド | 84.85 |
6 | 6 | フランス | 83.87 |
7 | 7 | スコットランド | 82.02 |
8 | 8 | アルゼンチン | 80.69 |
9 | 9 | ウェールズ | 80.59 |
10 | 10 | 日本 | 79.13 |
ラグビーの成り立ち
ラグビーフットボールの起源は、1823年にイングランドの有名なパブリックスクール、「ラグビー校」でのフットボール(サッカー)の試合中、ウィリアム・ウェッブ・エリスがボールを抱えたまま相手のゴール目指して走り出した」ことだとされていいます。
19世紀に入り、ラグビー校やイートン校、ハロー校などのパブリックスクールごとに独自のルールでそれぞれのフットボールを行なっていた言われています。
。
1871年には、サッカーのフットボール・アソシエーションに対抗して、ロンドンでラグビーフットボール・ユニオン(RFU)が設立されています。
その後、ラグビーフットボール・ユニオンは1895年に分裂。ケンブリッジ大学VSオックスフォード大学戦(ザ・バーシティマッチ)に代表されるアマチュア主義を謳う南部の組織「ラグビーユニオン」(Rugby union)と、プロを容認する北部中心の「ラグビー・リーグ」(Rugby league)と呼ばれるようになりました。
現在、「ラグビーユニオン」は15人制、「ラグビー・リーグ」は13人制で試合が行われ、ルールも異なります。
「ラグビーユニオン」と「ラグビー・リーグ」は長らく対立状態にありましたが、ラグビーワールドカップ等をきっかけに「ラグビーユニオン」も1995年以降、プロを認めたこともあり、対立は緩和。現在は、選手がユニオンとリーグを行き来することも多くあります。
「ラグビーユニオン」の国際競技連盟「ワールドラグビー」
上記のように2つに分化れたラグビーフットボールですが、単に「ラグビー」という場合は、「ラグビーユニオン」を指す場合が多いようです。。
「ラグビーユニオン」の国際競技連盟が、アイルランドのダブリンに本部を置く「ワールドラグビー」 (World Rugby、略称:WR)です。
もともと1886年にスコットランド、ウェールズ、アイルランドの3か国のラグビー協会により、各国のルール統一などをはかる目的で「国際ラグビーフットボール評議会」(International Rugby Football Board、略称:IRFB)として発足。
1934年にはフランスが中心となり、「国際アマチュア・ラグビー連盟」(Federation International de Rugby Amateur; 略称FIRA)という別の組織も設立されましたが、1994年に事実上IRFBに統合(FIRAは欧州ラグビー協会に変更)されています。
IRFB加盟国のうち、8か国(オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、フランス、イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランド)は、現在でもワールドラグビーランキングの上位にあり「旧IRFB強豪8か国」などと呼ばれ[1][2]、日本代表の目標にもなっている。
日本は1987年に「国際ラグビーフットボール評議会」が加入しています。
「国際ラグビーフットボール評議会」は1995年8月にアマチュア規定を撤廃して、ラグビーのプロ化を図っています。
その後、1997年に「国際ラグビー評議会」(International Rugby Board、略称:IRB)に改称。
さらに、2014年11月19日に「ワールドラグビー」(World Rugby、略称:WR)へと改称して今日に至ります。
2021年現在、「ワールドラグビー」は128の加盟協会を有しています。そして、アジアラグビー、ラグビーアフリカ、ラグビーヨーロッパ、オセアニアラグビー、ラグビーアメリカス・ノース(北米ラグビー)、スダメリカラグビー(南米ラグビー)という6つの地域連盟(リージョナルアソシエーション)があります。
ワールドラグビーランキング(World Rugby Rankings)
今日、その順位に一喜一憂する世界順位「ワールドラグビーランキング」(World Rugby Rankings)は、ラグビーユニオンの国際競技連盟である「ワールドラグビー」が2003年9月8日から発表した男子ラグビーの国際ランキングです。
ナショナルチームによるテストマッチの成績をポイント化して、各ナショナルチームの競争力を表したものです。
「ワールドラグビーランキング」(World Rugby Rankings)は、「ポイント交換制」を使って算出されます。
ランキングの基準になるポイントは下限0点、上限100点の範囲内で評価を受けます。ランキングトップのチームは90点前後で推移しています。
試合結果によってチームはお互いのポイントを奪い合います。勝利チームはポイントを獲得、負けたチームはそのポイント数を失います。
両チームの間でのポイント交換は、試合結果や対戦チームの優劣関係、勝負の点差、そしてホームアドバンテージなど複数の要素を考慮して計算されます。
例えば、ラグビーワールドカップ決勝戦では、通常の2倍のポイントが交換されます。その他、国際試合は通常どおりの交換システムが適用されます。
メンバー協会同士の公式国際試合以外の試合結果は、ランキングに反映されません。
こうした「ポイント交換制」は、直近のチーム状況をよりリアルに反映することが目的としています。
なお、女子のラグビー世界ランキングは、男子と比べて試合数が少ない等の理由から、男子のラグビー世界ランキングとは、多少、異なる算出方法となっています。
「ワールドラグビーランキング」は、「ワールドラグビー」(World Rugby、略称:WR)の公式サイトにて発表されています。嬉しいことに日本語にも対応しています。
※ランキングは毎月、更新されています。
ラグビーでよく聞く「ティア」(階層 / Tier)とは?
ラグビーの世界ランキングである「ワールドラグビーランキング」とは別に、「ティア1」「ティア2」といった言い方がされます。
「ワールドラグビーランキング」はラグビーのナショナルチームの競争力を表した順位です。
一方、「ティア」は単に強さだけではなく、伝統や格式を考慮して「ティア1」から「ティア3」まで3つの階級にグループ分けさられています。
下位のティア・グループから上位のティア・グループへ上がるためには、ランキング以外に貢献や取組、実績などが考慮された上、「ワールドラグビー」の承認が必要となります。
ラグビー日本代表がアジア初の「ティア1」入りするかどうか、注目されています。